似たシュスラーソルトを比較するための7つの視点
この記事の番号は英語圏順です。欧州式の番号は対応表で確認できます。
シュスラーソルトには、似た部位や状態に関連づけられるものが複数あります。
違いを理解するには、病名だけで選ぶのではなく、歴史的にどのような観点で分類されていたかを見ると整理しやすくなります。
骨・歯・結合組織
No.1 Calcium fluoratumは「弾性・硬さ」、No.2 Calcium phosphoricumは「成長・形成」、No.12 Siliceaは「皮膚・爪・結合組織」という区別が伝統的な説明にあります。
No.22 Calcium carbonicumは後世に追加された別のカルシウム塩です。
神経・緊張
No.6 Kalium phosphoricumは神経の消耗や不安、No.8 Magnesium phosphoricumは筋肉のけいれんや鋭い痛み、No.14 Kalium bromatumは神経過敏と鎮静というテーマで比べられます。
粘膜と分泌物
No.5 Kalium chloratumは白色系、No.7 Kalium sulfuricumは黄色系、No.9 Natrium chloratumはさらさらした水分、No.27 Kalium bichromicumは粘りのある分泌物という古典的・後世的な記述があります。
これらの特徴は感染症の鑑別診断には使えません。
酸・消化
No.10 Natrium phosphoricumは博士自身が酸との関係を詳しく説明した塩です。
No.23 Natrium bicarbonicumは同じく酸のテーマを扱いますが、後世の追加塩です。
水分の配分・排泄
No.9は体内で水が分布すること、No.11 Natrium sulfuricumは余分な水分の排出と結びつけられています。
この対比は博士の原典でも見られます。
皮膚・排出
No.3 Calcium sulfuricumは皮膚・分泌物、No.12 Siliceaは皮膚・爪・結合組織、No.18 Calcium sulfuratumは後世の追加塩です。
No.3とNo.18は名称が似ていますが化合物は異なります。
免疫・微量元素
No.21 Zincum chloratumとNo.26 Seleniumには微量元素の名称が登場します。
しかし、栄養学での亜鉛やセレンの働きが、そのままシュスラー製剤の有効性を示すわけではありません。
こうした比較表は、辞典内の類似項目を探すためのものです。疾患への適応を保証したり、利用者に必要な製剤を診断したりする表ではありません。
参考資料
- W. H. Schüßler, An Abridged Therapy, 1898: https://wellcomecollection.org/works/djnvec8d
- Dr. Schüssler Salze, 基本・追加の一覧: https://www.drschuesslersalze.de/sortiment/